複数のカードローンからの借入は銀行での借り換えも検討してみよう!

カードローンを利用していくうちに、1枚では足りなくなり、さらに1枚…またさらに1枚…と複数のカードローンから借り入れをしているという方もいらっしゃいますよね。

カードローンの利用枚数が増えていくということは、毎月の返済額がその分増えてしまうことにもなります。

これまで滞りなく返済できていたのに、枚数が増えていくうちに返済も厳しくなってきた、なんとかならないかな…という方、ぜひ借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

借り換えをするときは銀行がオススメです。毎月の返済が少しは楽になるかもしれませんよ。

複数から借入して返済に困っていたら…それは多重債務状態です!

現在何社のカードローンから借り入れをしていますか?

返済は毎月問題ないですか?

もし今複数から借入していて返済が苦しい…という場合は、カードローンとの付き合い方に問題があるかもしれませんよ。

複数から借入があるとどうしても返済が困難になりがちです!

「多重債務者」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

多重債務というのは言葉の通り複数の債務を抱えている状態のことです。

もちろん、債務が複数あったとしても毎月の返済がきちんと行えて、生活にも支障がなく全く問題ない…という状況であれば多重債務者とはあまり言いません。

「多重債務者」は、複数の業者から借入をしていて、生活に影響を与え、返済が苦しくなるような状況に陥ってしまっている方を指すのが一般的です。

多重債務に陥る大きな原因の一つがカードローンです。カードローンは限度額の範囲内であれば何度でも借り入れ・返済ができ大変便利な商品ですが、一歩間違うと身の丈以上に借り入れをしてしまうという危険性もはらんでいます。

初めは1枚のカードローンの利用で間に合っていたけれど、だんだんとそれでは足りなくなり、つい他のカードローンにも手を出してしまった…という方は決して少なくないでしょう。

多重債務者って日本にそんなに多くいるの?

多重債務に苦しんでいた…という方は2000年代初め多くいました。そのため、自己破産など債務整理の手続きを行う方も増え、政府は解決に乗り出す為に法律を改正しました。

改正された法律により、業者が融資する額に一定の上限が設けられ、一時的に追加の借り入れが出来ずにどうにもならなくなったという方がいらっしゃったのも事実ですが、その一方で借り過ぎの状態がすこしずつ改善され、貸金業者と消費者がより健全な関係を築くことができるようにもなってきたのです。

しかし、その一方で、今度は銀行のカードローンを利用する方が増え、銀行のカードローンと貸金業者のカードローンで多重債務状態となってしまう方も出てきたのです。

信用情報機関である株式会社日本信用情報機構の調査によると、2017年2月の時点では、2社以上の貸金業者を利用しているという方が、全国で350万人以上いたということでした。

一時期、銀行の貸し過ぎという問題も大きく取り上げられ、それにより現在は少しずつ貸し過ぎという状況にならないように改善はされてきています。

しかし、多重債務の状態で苦しんでいる方が今なお多くいるのは間違えようのない事実なのです。

カードローンをいくつも利用すると返済や管理が難しくなります!

カードローンを複数利用していることの利点ってなんでしょうか?

この問いに即答できる方はそう多くないのではないでしょうか。

複数のカードローンを利用する利点はあまりない!

カードローンをはじめから意識して複数利用しているという方はあまりいません。初めは1枚のつもりだったけれど、限度額まで利用してしまってもう使えないからもう1枚カードローンを持った…というケースが多いのです。

複数のカードローンを利用する利点としては、金利が高いカードローン1枚を持つよりも利息を抑えることが出来たり、返済をそれぞれに行うので返済期間が比較的短く済み総返済額が少なくなる可能性もあるという点でしょうか。

同じ50万円を借りるにしても1社から借入するのと3社から借入するのとでは毎月の返済額や総返済額は異なってきます。

例えばA社(金利年14.5%)から50万円借り入れし月に2万円返済する場合と、A社から20万円・B社(金利年12.0%)から20万円・C社(金利年18.0%)から10万円借り入れしそれぞれ月に1万円返済していく場合では大体以下のようになります。

借入先 借入金額 返済期間 総返済額
A社
(金利年14.5%)
50万円 30か月 598,870円
A社
(金利年14.5%)
 20万円  24か月  230,303円
B社
(金利年12.0%)
 20万円  23か月  224,259円
C社
(金利年18.0%)
 10万円  11か月  109,158円
A社+B社+C社 合計50万円 最長24か月 563,720円

A社1社で50万円を借入して返済するよりも、3社から借入して返済した方が返済期間も短くなりますし、総返済額も3万円以上安くできます。

一見するととても良いことのように感じますが、毎月の返済額はA社1社で借り入れするよりも1万円ほど高くなっているのです。

この1万円が大きな負担…という方も実は少なくありません。月に3万円分も返済に充てることが出来ず、また借入先を探し借りた分で返済…なんていう事態に陥ってしまう可能性もあるのです。

返済日や返済金額が異なると管理も大変!

カードローンの利用で重要な事は、毎月欠かさず返済することです。

これが1枚なら返済日と返済金額を1つずつ覚えておけば問題ありませんが、複数になってくると覚えることも増えてきます。

どれがいつ返済日でいくら返済しなくてはいけない…というのは利用するカードローンが増えれば増えるほど大変です。

管理が行き届かなくなると、うっかり返済し忘れてしまった…なんていう事態にもなりかねませんよね。

借り換えをするなら…銀行の借り換えローンを探してみましょう!

カードローンを複数利用しているけれど、何とかもっと楽に返済していきたい!

そんなときに検討してほしい方法があります。

借り換えをすることによって借入先を1つに絞り借金をまとめよう

もし、複数カードローンを利用していて、今返済が苦しい…という方がいらっしゃいましたらオススメしたいのは借り換えです。

借り換えとは、その名の通り、借り入れ先を変えることいいます。この時、1社だけを替えるのではなく、できるだけ、まとめられるものはすべてまとめて1つに借り換えてしまうことが重要です。

借り換えをするときのポイントは、大きくわけて3つあります。

  • 借り換え専用または借り換え目的の利用が可能であること
  • 毎月の返済額が今よりも低くなること
  • 金利が今利用しているものよりもできるだけ低いこと

借り換えをするためには、借り換え専用のローンを利用するのが一般的です。借り換え専用のローンを提供している業者はいくつかありますのでそういったところから比較するとよいでしょう。

なかなか理想の借り換え先がないという場合は、借り換え目的の利用がOKのカードローンやフリーローンを探してみてください。おまとめ目的や借り換え目的などでの利用を禁止しているところもありますが、禁止事項の項目に入っていないところも存在しています。

借り換えの目的の一番は毎月の返済を楽にすることです。いくら借り換えできても、毎月の返済額が3万円から4万円に増えたりすると意味がないですよね。そのため、絶対条件としては毎月の返済額が今よりも低くなるところになります。

返済額が下がるということは完済までの期間が今までよりも長くなるということに繋がります。そのため、最後のポイントとしては金利が出来るだけ低い所を選ぶという点です。

借り換え用のローンなどは比較的金利が低い設定になっていますので、探してみるとよいでしょう。

申し込みの前に必ず返済シミュレーションをして総返済額を把握し、今よりも低くなるかどうかもチェックしてみてくださいね。

どうしても毎月の返済額を抑えたいから金利は二の次…という場合は、毎月の返済が抑えられた分少しでもお金を貯め早めに繰り上げ返済するようにするとよいでしょう。

借り換えを行う時に銀行の利用をオススメする3つの理由!

借り換えを行う時にどんなところを選べばよいのか…と悩むかもしれません。

そんな時はまずは銀行のローン商品から探してみるとよいでしょう。

借り換えの際に銀行のローン商品をオススメする理由は以下の3点です。

  • 金利が低く設定されているところも多い!
  • 総量規制の対象となっていないからカードローンでの借り換えもできるかも!
  • 普段利用している銀行なら優遇措置が受けられる可能性も!

まず、一番のポイントは、銀行の方が、消費者金融等に比べて金利が低めに設定されているケースが多いということです。

近年ではそこまでの差は無くなってきていると言われていますが、それでもトータルで見ると銀行の方が金利が低くなっている所の方が多いでしょう。

そして、これが重要なポイントですが、銀行の借り入れについて総量規制の対象になっていません。

総量規制とは…
消費者金融・信販会社など貸金業法に係る貸金業者の場合、貸金業者の融資額の合計が申込者の年収の1/3を超える金額を融資してはいけないという決まりのことです。

総量規制の範囲外なので、通常のカードローンであっても、銀行側が利用目的として借り換えを禁止していない限り、借り換えとしての利用に充てることも出来るのです。

カードローンで借り換えをしておけば、万が一今後また借入しなくてはいけない…という事態に陥ってしまったときに、その銀行のカードローンを利用することも出来ます。

もちろん、借り換え用やおまとめ用のローンを利用することもおすすめですし、借り換えに利用可能なフリーローンの利用も良い選択肢の一つでしょう。

カードローンとそれ以外の借り換えやフリーローンの違いは、一度借りてもまた利用できるか、後は返済していくのみかの違いです。

もう絶対借り入れしたくない!とにかく今はこの借金を何とかしたい!という方は、借り換え専用やおまとめローン、フリーローンの方がカードローンよりも金利が低いこともありますのでそういったところを探しましょう。

ただし、借り換え専用やおまとめローンの場合、今借り入れしている所にきちんと返済し完済したという証明が必要な場合もありますので条件をしっかり確認するようにしてくださいね。

また、普段給与振込口座に利用していたり、既に住宅ローンを利用していたりするなど普段から懇意にしている銀行の場合、金利の優遇措置を受けられるようなところもあります。

これはすべての銀行が行っているわけではありませんので、あらかじめしっかり確認しお得なポイントは無いかどうかチェックしてみましょう。

借り換えた後が重要!債務を増やさずにしっかり返済しよう!

複数のカードローンを借り換えてまとめる上で重要なポイントがあります。

それは債務をこれ以上増やさないということです。

借り換えは借金がなくなるわけではありません!

複数のカードローンを利用していて、毎月何回も返済日が訪れ、月に何万円も返済していた…なんていう状況から、借り換えをし、毎月1度だけの返済で返済額も半分以下になった…となると、とても楽になったように感じますよね。

しかし、絶対に忘れてはいけないことがあります。

それは、借り換えはあくまでも借入先を変更したということなので、返済すべき借金は減っていないということです。

楽になったからといって、ちょっと贅沢してみよう…なんていう考えは甘いのです。

借り換えで返済が終了したカードローンは解約しておくのが吉!

借り換えをすると、今まで利用していたカードローンの返済が終了することになりますよね。

それはつまりまた借入可能額が復活するということにもなります。

これってとっても危険な誘惑だと思いませんか?

3社で50万円利用していたのが1社50万円にまとまり、3社分のカードローンはまた利用できる…となると利用しないでいられるでしょうか?

もちろん、きちんと管理して利用せず、借り換え部分を完済することができるという方もいらっしゃることでしょう。

しかし、中には、あと50万円また借りられる…とまるで自分の貯金を使うかのように利用してしまう方もいるかもしれません。

このように、せっかく借り換えたのに、元のカードローンで再び借金をしてしまうと悲惨です。

借金が増えるだけということになり、再び多重債務状態に陥ってしまう事でしょう。

借入額が増えれば増えるほど他のローンに通りにくくなりますので、また、借り換えしよう!と思ったとしてもうまくいかない可能性もあります。

できれば、今まで利用していたカードローンは解約をするなどして借り入れできないようにし、まずはしっかりと返済に専念しましょう。