上手に付き合うためにカードローンの基本を知ろう…契約極度額とは?

カードローンを利用してみたいけれど、一度も使ったことが無くてちょっと不安…というカードローン初心者の方もいらっしゃいますよね。

初めて利用する場合は、とりあえずお金が必要だからどこでもいいから申し込んで審査に通ればいいか…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、カードローンを利用する際は、きちんと基礎知識をもっておかないと後々困った事態になってしまうかもしれないのです。

今回は、そんなカードローンの基礎知識の中でも、「契約極度額」という言葉について調べてみました。

普段聞きなれない言葉だからこそ、しっかりとその意味を把握しておきましょう!

知っておいて損は無い…契約極度額って一体なあに?

カードローンを利用したことがない場合、「契約極度額」という言葉を目にしたことがあるという方は多くないのではないでしょうか。

しかしカードローンを利用するときには知っていて損は無いので、ぜひ把握しておいてくださいね。

契約上借り入れできる最大の金額が契約極度額です!

カードローンを利用するときに気になるのはいくらまで利用できるかということですよね。

この点はしっかりチェックしておく必要がありますが、この時注目してほしいのが契約極度額です。

契約極度額とは契約書面に記載されている最大に借り入れすることが可能な額のことになります。

つまり、この契約極度額が高ければ高い程、多くのお金を借入することができるということになるのです。

利用可能額や融資額・貸付可能額などとはどう違うの?

カードローンのホームページを見ると、契約極度額という表現ではなく、「利用可能額」や「ご融資額」、「貸付可能額」など様々な言い回しで表現されています。

では、これらと契約極度額は違うのでしょうか?

契約極度額はあくまでも契約書面上最大に利用することができる金額のことで、利用可能額などは、その契約極度額のうちに実際に利用することができる金額のことを指すのです。

厳密にはこれらの表記と契約極度額は異なるものですが、現在は同じような意味合いのものとして使用されているケースも多くあります。

そのため、契約極度額と書かれていようがご利用可能額と書かれていようがあまり意識をする必要はないかもしれません。

一般的に、普通にカードローンに申し込みをし、普通に利用するくらいの付き合いなら、借り入れすることができる額のことなんだなという認識で問題ないでしょう。

契約極度額は突然減額されることがあるってホント?

契約極度額が高ければ高いほどたくさんのお金を借入することができますが、注意点もあります。

それは、契約極度額が一方的に減額される可能性があるということです。

勝手に減額されては困りますよね。

どうしてそのような事態になるのでしょうか?

契約極度額の減額につながる3つの理由を知っておこう!

契約極度額について知っておいてほしい大前提があります。

それは、契約極度額を最終的に決定しているのはカードローン業者側ということです。

もちろん、消費者側も申し込みの際に希望額を入力しますが、そのままの金額を採用するというわけではなく、カードローン業者側が審査を行い、判断しています。

そのため、カードローン業者側の判断で、契約極度額が減額される可能性は大いにあるのです。

減額されるような事態になるのには3つの大きな原因があります。

  • 他社からも借り入れをし、借入件数が増えた
  • 年収が著しく下がったことが分かった
  • 返済が滞り、延滞を繰り返している

消費者金融などいわゆる貸金業者のカードローンを利用する際に減額の大きなきっかけとなるのが、他社からの借り入れ状況です。

これは、貸金業法の総量規制という決まりが大きくかかわってきています。

総量規制は、簡単に説明すると、貸金業者が利用者に対して年収の1/3を超える金額の融資を禁止したものです。このとき、1/3というのは貸金業者1社ではなく、貸金業者全体となりますので注意しましょう。

つまりどういう事かというと、年収が300万円の方は100万円までしか融資してもらえませんよということです。

そのため、例えばA社で契約極度額80万円という契約をしていて、B社で20万円としている場合、これ以上他から融資をしてもらうことは難しいでしょう。また、A社は総量規制に達しているということに気が付くと減額をしてくる可能性もあります。

総量規制を超えたときにペナルティを与えられるのは利用者ではなく、業者側ですからより慎重な判断が下されるかも…と思っておきましょう。

どうして総量規制に達するのか気付くかというと、カードローン業者の多くは定期的に与信チェックと知って利用者の与信情報に変化がないか確認しているからです。

また、年収が著しく下がったということが分かった場合も、契約極度額の見直しが行われる可能性が高いです。年収については、カードローン業者や、契約極度額の金額によっては、収入を証明する書類の提出が求められることもありますのでご注意くださいね。

そして、一番減額の原因になると考えられるのが、返済を延滞してしまった場合です。

1度程度の延滞では減額まで行くことは少ないですが、何カ月も延滞していたり、短期間で延滞を繰り返したりしていると、「返済する能力がないのかな?」と不信感を与えることになります。

余りに延滞を繰り返すと、契約極度額の減額ではすまず、利用停止や強制解約になってしまうかもしれませんので、返済は滞らせないようにしましょう。

契約極度額を増額してもらうための3つのポイント

契約極度額の減額以外にも金額が変わることがあります。それが契約極度額の増額です。

しかし、減額と異なり、増額については利用者がきちんと申請をしないと行われないケースがほとんどです。

申請の方法はカードローンごとによって異なりますが、電話やインターネットを利用してホームページのマイページなどを通じて増額の申し込みを行います。

その後、増額に対する審査が行われ、審査に通れば契約極度額を増額して貰う事が出来るのです。

この審査にときに重要だと言われているポイントが3つあります。

契約極度額を増額するには実績と収入と他社の状況が関わってきます

契約極度額を今よりも多くしてもらうには次の3点が重要だと言われています。

  • 今までの利用実績
  • 収入が増えた
  • 他社の借り入れ状況

増額の判断の重要なポイントとなるのが、今での利用実績です。全く利用されていないのに、いきなり増額…はなかなか難しいでしょう。

逆に、カードローンを利用し、きちんと毎月返済をして上手に利用している…という判断がされれば増額に繋がる可能性があります。

ただし、返済してすぐに借り入れする…というような自転車操業的な利用方法を繰り返していると、かえってマイナスの評価になってしまう可能性もありますのでご注意くださいね。

また収入が増えたということを証明できれば、総量規制の枠も上がりますので増枠をしてもらえる可能性があります。特に、アルバイトから正社員になって年収も上がった…などの場合は、職場の変更をきちんと業者に申し出てアピールしましょう。

そして、他社の借り入れ状況は増枠にも大きくかかわってきます。今まで2社から借入していたのが、1社完済し、契約も解除した…となるとその分総量規制の枠が空き、増額をしてもらえる可能性が出てくるのです。

他社のカードローンを解約したなどの情報は、カードローン業者はクレジットヒストリーが登録保管されている信用情報機関に照会すると知ることができます。

増額の審査の際には、必ず信用情報機関に情報を照会しているはずですから、増枠希望なら完済後使用しなければ解約しておいた方が良いでしょう。

カードローンの基礎をきちんとおさえて上手に付き合おう!

カードローンと上手に付き合っていく上で、契約極度額など、様々なフレーズについてきちんと理解をしておく必要があります。

わからないまま利用するのは一番NG!学ぶ機会はいくつもあります

カードローンを利用したい!と思ったときは、お金が必要で切羽詰まっている状況になってしまっているかもしれません。

しかし、だからと言ってカードローンについて正しい理解の無いまま目についたものに申し込む…なんていう事態は絶対に避けるようにしましょう。

カードローンはお金を借りることができるサービスですが、借りるだけで終わらず、返済までがワンセットです。

また、多くの場合はその返済には利息が伴います。

しっかりとカードローンについて理解し、上手に付き合っていけるだろうと判断してから申し込むことが重要なのです。

カードローンの知識については、インターネット上に様々なものがあふれています。

一般の方が紹介しているものから、実際のカードローン業者や銀行がHow Toを記載しているものもあるのです。

これらを活用してカードローン知識を蓄積していきましょう。

そして、それでもわからないことがある場合は、実際にカードローン業者に問い合わせをしてみる事です。

特にテレビCMでも流れるような大手と言われるカードローン業者はカードローン初心者の方の相手には慣れています。

問い合わせにも丁寧に対応してもらえることでしょう。逆に、この問い合わせの時の対応が不遜な態度だったり返答がうやむやな感じのようなカードローンは利用しない方が賢明です。

不安に思うことをしっかりと確認し、安心してから申し込みをするようにしてください。