ディーラーローンの金利はなぜ高い?そのからくりを解説!

車は高額な買い物です。たいていはローンを組んで購入することになりますが、なるべく金利は押さえたいですね。それならば事前にいろいろなローンを比較して自分にあったローンを選ぶ必要があります。

販売業者が進めるディーラーローンは審査が早く、手続きの一切を代行してくれるので楽ですが思った以上に金利が高く、後で後悔することになりかねません。

ディーラーローンの仕組みを知って、お得にお気に入りの車を購入する秘訣をさぐってみましょう。

借りる前に…ディーラーローンのメリットとデメリットを知っておこう

車をの購入はほとんどの場合、ローンを組んで購入することになります。車のローンは銀行や信用金庫などの金融機関から借りる場合と、販売業者が信販会社と提携しているディーラーローンを利用するケースの2つに分かれます。

金融機関の提供するローンの最大の魅力は、なんといっても金利が安いことです。銀行によっては金利が2%台のものもあります。ただし、金利が安く、担保もないため審査は非常に厳しくなります。審査は数日~1週間程度かかることもあり、即日融資はまず不可能です。

一方、ディーラーローンは審査が比較的通りやすく、即日融資が可能な場合もあります。

ただし審査を通りやすくしている分、信販会社は貸し付けたお金と利息を回収できないリスクを抱えることになり、その分金利は高く設定されています。また、販売店は購入者がディーラーローンを利用すると手数料の一部をマージンとして受け取れるので、それも利息が割高になる一因となっています。

ディーラーローンの相場は5%~10%です。金融機関のローンに比べるとかなり割高になっていますね。

また、ディーラーローンはローンを完済するまでは購入者の名義にすることはできません。支払いが終わるまでは信販会社の名義となります。

ローンの支払いができなくなっても車を売却することができないので注意が必要です。

ディーラーローンは車種・新車・中古車で金利が違ってくる

また、ディーラーローンは購入する車によっても金利が大きくちがってきます。中古車と新車では中古車のローンの方が金利が高くなります。

新車購入のさいの金利は5%~7%ですが、中古車をディーラーローンで購入する場合は9%~10%が相場です。

これは新車と中古車では販売額に大きな差があることが原因です。中古車と新車では中古車のほうが利益率が大幅に少なくなるので、その分をマージンで補うことになるので金利がどうしても高くなってしまうのです。

ただし中古車でも人気の高い高級車では事情が違ってきます。人気車種は中古で安く仕入れても高く売ることができるので、金利は驚くほど安くなります。

車種によっては金利が1%以下に設定されることもめずらしくありません。

ディーラーローンの金利をできるだけ安くするコツとは

ディーラーローンは金融機関のローンに比べて金利がどうしても高くなってしまいますが、ある程度安くする方法はあります。

車が最も売れやすい3月の決算、9月、12月の決算月は金利が安くなる傾向があります。また、新車種が販売される直前は旧型の車種がセール価格で売られることがしばしばです。この場合もセール対象車種のローンの金利が安くなる傾向があります。

ほかにもメーカー独自のキャンペーンを行っている場合もありますから、気になる車種がある場合は目を光らせておいた方がいいでしょう。

また、金利が安くなるわけではありませんが、ローンによっては定期点検や車検が無料になるサービスを行っていることもあります。

車のローンはディーラーローン、金融機関のローンを含めて様々なローンがあります。

販売会社に勧められるままにディーラーローンを利用すると、場合によってはかなりの額の金利を余計に支払わなくてはならなくなることもあります。

車を購入する前に、様々なローンを比較して自分に一番合ったローンを選ぶようにしましょう。