その時になってはじめて調べたり、考えたりすることが多い葬儀費用ですが、どのくらいの費用がかかるか知っていますか?
規模などによってもちろん差はありますが、通夜と告別式、僧侶へのお布施や戒名代などを併せると平均200万円程かかります。
突然の場合、「お金がない!」ということが起きかねません。
とはいえ、「葬儀費用にローンを組むことはできるのか?」「全部一括で支払わなければならないのか?」といった疑問を持たれる方も多いでしょう。
実は、葬儀費用にローンで対応することはできます。
ここでは、葬儀費用のローンについて学んでいきましょう。
最近では、葬儀費用をローンで組めるように対応している葬儀会社が増えつつあります。
しかし、会社によってはいまだ対応していない場合もあります。
急な出費になりますので、後払いに対応している葬儀会社かどうかを知っておくことが、第一優先となります。
では、葬儀費用を後払いする方法を解説していきたいと思います。
大きく分ければ、この3種類となります。
それぞれにメリットやデメリットがありますので、家計状況を把握して、少しでもベターな方法を選択するのが良いでしょう。
葬儀用ローンの代表格にあるのが、「イオンのお葬式」です。
イオンカードを発行しないと利用することはできませんが、一旦、発行してしまえば、煩わしい手続きが不要です。
イオンカードを準備するだけで、限度額の確認や、カード払いを伝えておかないと利用できないといった面倒な作業をする必要がなくなります。
また、限度額の増額申請なしで、一時的に限度額を増額してくれます。
ただし、利用状況によっては、増額が不可になることもありますので、日ごろの利用には気を付けていきたいところです。
さらに、葬儀費用であってもポイントが還元されます。
たくさんの出費となる葬儀費用ですから、ポイントの還元をおおいに利用したいものです。
故人の名義から現金を引き出したいけれど、時間がかかってしまいますし、生命保険の受け取りにも時間がかかってしまう場合があります。
そんなときに便利なのがイオンの「分割払い契約」です。
利用対象 | 葬儀代金(飲食や式場代全般) |
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分割手数料 | 9.2%(実質年利) |
取扱金額 | 3万円~300万円(1円単位) |
支払い期間 | 最大7年(84回) 1回あたり3,000円以上支払う場合に限る |
利用対象年齢 | 申し込み時に20歳以上、完済時75歳まで |
連帯保証人 | 不要 ※審査次第では必要の場合あり |
必要書類 | イオンサポートローン申込書、その他指定の書類 |
審査受付時間 | 365日10:00~20:30 |
問合せ先 | 0120-635-014 |
お葬式を家族葬にするか、一般葬にするかなど、どのようなスタイルで執り行うかで費用は全く異なってきます。
費用をメインに考えるなら、家族・身内葬を検討すると費用はかなり抑えることができます。
株式会社ユニクエストの「小さなお葬式」という商品をご存知でしょうか?
ここでは、クレジット払いやローン払いに対応してくれます。
もちろん、現金一括や現金後払いも対応可能です。
クレジット払いのメリットとしては、VISAやMastercard、JCBといった大手ブランドから、楽天カードなどの使用頻度が高まっているものまで使うことができます。
カードローンでは「オリコWebクレジット」という商品を利用しなければなりませんが、原則申し込みから1営業日で審査結果を通知してくれます。
やることが多くなってしまう葬儀ですから、迅速な対応は大きなメリットです。
利用の流れは、いたってシンプルでわかりやすいです。まずは、公式サイトで調べて電話で依頼するところから始めましょう。
流れは上記の通りで、メールの確認からフォーム入力に少し手間がかかる程度です。
フォーム入力の際は、入力ミスなどをしないように気を付けましょう。
後々トラブルになる可能性があります。
カードローンでは事業性資金を除いて、原則自由に融資されたお金を使うことができますが、審査に時間がかかることがあります。
即日融資を宣伝している消費者金融でも、いざ申し込んだら時間がかかることも多いのです。
銀行系のカードローンでは、審査にかなりの時間を要します。
反社会勢力などに融資を行わないようにするためで、申し込み者の審査には時間をかけて融資を決めます。
消費者金融でも、所定の項目を調べたうえで審査の合否を決めますので、それなりの時間が必要です。
申し込み者の情報は、信用情報という個人情報を参考にしていきます。
これにより、過去に金融事故を起こした人や、総量規制に引っ掛かっている人などに融資しないようにしています。
総量規制は、消費者金融が対象となりますが、年収の1/3以下の金額しか融資してもらえないので、葬儀費用となると、金額が大きいため現実的ではないでしょう。
また、在籍確認などの手間もあるので、時間がかかることが理解できたのではないでしょうか。
ローンで支払うことにもメリットとデメリットがあります。
現金一括払いにも、もちろん両方が存在します。
ご自身の環境や家計状況をよく考えてから、ローンにするかしないかを決めていきましょう。
葬儀費用は、規模によってだいぶ負担が大きくなります。
預金に余裕がある場合、故人の預金がある場合などは現金で一括払いがベターでしょう。
しかし、目先に子どもの進学などのイベントがあった場合は、そうもいかないのが現実です。
ローンで支払いをすれば、月々の負担は少なくなりますし、目先のイベントを計画的に進めることが可能です。
生活に影響を出さないような資金プランが大切なので、ローンを使うことによって生活に潤いが出る計算ができれば、ローンを利用する価値があります。
ローンといえば、利息がかかることは必須です。
金額が大きくなれば、利息自体は下がることが多いですが、トータル的に多くの金額を支払うことに変わりはありません。
トータルの出費を抑えたいのであれば、ローンを組むこと自体考えなければならないことを知っておきましょう。
最後に、給付金制度について学んでおきましょう。
故人が「国民健康保険者」「社会保険被保険者」「組合員」であれば、亡くなってから2年以内の申請をすると、給付金がもらえます。
支払われるのは施主になりますが、各申請先を知っておくと良いでしょう。
葬儀費用と比べれば微々たるものかもしれませんが、制度の利用も選択肢に入れておくと、何かの時に役立つでしょう。
問い合わせ先は、市区町村や各保険事務所となります。