お金がいるのに手元にないから借り入れしたい!と考える方は、働いている方だけに限りませんよね。年金受給者の方であったり、無職の方であったり、専業主婦の方であっても、お金を借りたい!と思う瞬間はあるかもしれません。
しかし、専業主婦の方は本人に収入は無く、配偶者の方が働き収入を得ていますが、このような状況でもカードローンの審査に通ることはできるのでしょうか?
今回は、専業主婦の方が、カードローンを利用したい!と思ったときに注意してほしい3つのポイントについてご紹介していきます。
まず、大前提として、専業主婦の方はカードローンを利用することができるのでしょうか?
カードローンというと、どれも同じに思えますが、カードローンを運営する業者により実は大きく2つの種類に分けて考えられています。
1つは銀行が運営する銀行のカードローンです。このカードローンは銀行法に則って運営されています。
そして、もう1つが、貸金業者が運営するカードローンです。こちらは貸金業法が基準となっているのです。
両者はカードローンの利用方法や大まかな定義こそ同じですが、基準となる法律が異なりますので、利用できる人の基準なども大きく異なってきます。
特に貸金業法では、対象者への融資について細かく条件が定められているのです。
貸金業法の一番の目的は、貸金業者と消費者との関係が健全なものであり、消費者が借り過ぎなどの状況に陥って困らないようにすることです。
そのため、「貸し過ぎ」という事態にならないよう、融資についてしっかりと基準が定められています。
それが「総量規制」です。
1社での融資額ではなく、複数の貸金業者が融資するならその総額が3分の1を超えてはいけませんので注意が必要です。
年収300万円の方がA社から100万円、B社から100万円…と融資をしてもらうことはできません。
ここで、ポイントとなるのが、「対象者本人の年収」という点です。
もし対象者の年収が0円であれば、貸金業者側は1円でも融資をすれば違反をしたということになってしまいます。
専業主婦の方の場合、基本年収は0円ですよね。
そのため、貸金業者は原則専業主婦の方に融資をすることができないということになります。
つまり、専業主婦の方は、貸金業者のカードローンを利用することは原則できないのです。
しかしながら、いくつかの例外もあり、それを利用すれば専業主婦の方であっても貸金業者から融資を受けることができるかもしれません。
貸金業者が提供するカードローンは専業主婦の方の場合原則利用できませんが、どうしても消費者金融等貸金業者を利用したい!という場合は、「配偶者貸付」という制度を利用する方法もあります。
この「配偶者貸付」制度は、名前の通り、配偶者の方の年収が大きくかかわっていて、配偶者の方と、専業主婦の本人の年収を合算して審査を受けることができるのです。
つまり、配偶者の方が年収600万円であれば、600万円(配偶者の方の年収)+0円(専業主婦の方の年収)として計算され、200万円までの融資を受けることが可能となります。
ただし、既に配偶者の方が貸金業者から融資を受けている場合は、そちらの金額は差し引かれます。200万円既に融資を受けている場合は、これ以上の融資を受けることはで来ません。
また、「配偶者貸付」制度を提供している貸金業者は通常のカードローンの業者に比べると少ないので、注意しましょう。
貸金業者のカードローンは原則専業主婦の方は利用できませんが、銀行のカードローンはどうでしょうか?
銀行のカードローンは「銀行法」という法律のもと運営されています。この「銀行法」には貸金業法に定められている総量規制のような項目はありません。
そのため、原則は専業主婦の方であっても銀行のカードローンを利用することは可能となります。
しかし、実際に専業主婦の方でもOKとするか否かは各銀行の判断にゆだねられています。
では、提供されている銀行のカードローンの中で専業主婦の方が利用できるものはあるのでしょうか?
答えは「ある」です。
銀行のカードローンの中には、専業主婦の方でも利用できるという旨が明記されているカードローンがいくつか存在しています。
銀行のカードローンであれば、専業主婦の方でも利用できるカードローンがいくつかありますが、注意してほしい点もあります。
それは、専業主婦の方の利用に対しては、条件が付いていることが多いという点です。
主に以下のような条件が付けられているケースが多くなっています。
専業主婦の配偶者の方が無職の場合は利用できないケースがほとんどです。どちらかに安定した収入があるということが前提となっています。
そして、上記とは別にもう1点注意してほしいことがあります。
それが、銀行によっては配偶者の同意を得ておく必要があるという点です。
カードローンを利用するということを誰にも知られたくない!という方も多いですよね。
その場合、配偶者にも知られたくない…と考える方もいるようです。
しかし、専業主婦の方の場合、配偶者に内緒にしたいから勝手に申し込む…というのは出来るだけ避けた方が無難でしょう。
なぜならば、銀行によっては、配偶者の同意を得ておくように明記しているところもあるからです。
カードローンの審査では、申し込みをした専業主婦の方の内容だけではなく、配偶者の年収、借り入れ状況等も審査の対象となります。
そのため、銀行によっては配偶者の所属する会社に連絡が行くケースもないとは言えないのです。実際に連絡する可能性がある旨を記載している銀行もあります。
配偶者の同意について言及されていない銀行のカードローンもありますが、出来るだけ相談しておいた方が後々の問題は起きにくくなるでしょう。
専業主婦の方がカードローンを利用できるようになるには、いくつかの条件があり、それがクリアできればお金を借りることができます。
しかし、お金を借りられたらそれで終わりというわけではありません。
その先には返済が待っています。
お金を借りたら返済することは当たり前ですよね。
では、その返済するお金はどこから出てくるのでしょうか。
専業主婦の方の場合、返済するためのお金はご自分で働いて稼ぐ…というわけではありませんよね。配偶者の収入の中から返済をしていくこととなります。
そのため、万が一配偶者の収入が減ってしまうと、返済も一気に難しいものになってしまうのです。
そのような事態に陥らないようにするために、借入額は必要最低限とし、毎月無理のない返済額でしっかりと返済をするようにしましょう。
きちんと計画を立て、余剰金が出来れば追加で返済をするくらいの勢いで毎月着実に返済していくことが重要なのです。
専業主婦の方の場合、経済環境が配偶者の収入によって大きく左右されることになります。
そのため、突発的な出費などが発生すると本人では対応が難しいことも多いのです。
お金が足りない…となった時、配偶者にしっかりと相談できますか?
中にはなかなかお金の相談はできない…という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのような中で勝手にカードローンを申し込むことはやめておいた方が良いでしょう。
万が一、カードローンの存在が配偶者にばれてしまったときに、離婚など最悪な事態にもなりかねないからです。
内緒で借金をすることを嫌う人は多くいます。
相談時は悪い雰囲気になったとしても、まずはしっかりと相談して、カードローン以外に解決策がないかどうか話し合ってみましょう。
そして、その結果、カードローンを利用しよう!となったのであれば、どちらが申し込みをするのか、借入額はいくらにするのか、返済はどうするのかなどしっかりと計画を立ててから申し込みをするようにしてくださいね。