ローンやキャッシングなどを利用して、現在借金があるという方も少なくないのではないでしょうか。
毎月決められた金額を返済して当たり前ではありますが、中には今月厳しい…という方や、実は前からちょこちょこ滞納を繰り返してしまっている…という方もいらっしゃるかもしれません。
借金が返済できない…となると焦ってしまいますよね。しかし、冷静に行動をしないとどんどんまずい方向に事態が進んでしまうかもしれないのです。
今回は、借金が返済できない時にとってはいけない行動を3つご紹介していきます。いざという時のお役にたてれば幸いです。
借金をしたけれど、返済ができないという状況になると、一体どうすればいいのか…と悩みますよね。
どれだけ悩んでも結局返済できないんだからもう放っておきたい!そのままうまくいけば踏み倒せないかなぁと思うこともあるかもしれません。
しかし、そう都合よくはいきませんので注意しましょう。
借金が返済できず滞納をすると、業者から連絡が入ります。
電話や郵送などで「まだ返済されていませんがどうしましたか」といったように、返済されていないということを知らせてくるのです。
この時点で、返済できないからどうしたらよいかなどをしっかり相談すれば、業者も毎月の返済額を変更したり、返済日を変更したりなどの柔軟な対応を取ってくれるケースも良くあります。
しかし、口では「返します」と言いながらいつまでも返済しなかったり、電話や郵送の連絡すら無視するようになると、業者側は次のステップに進むことになるのです。
業者側も商売ですから、返済されないなら仕方がない・諦めよう…とは簡単にはいきません。
何とか回収しようと動き出します。
郵送などでの連絡も、だんだんと督促と言った厳しい内容に変わってきます。といっても罵詈雑言が書かれていたり、身体の危険を脅かすようなことは一切記載されていません。
ただし、「このままだとアナタの財産を差し押さえますよ」といった旨の記載は書かれる可能性は十分あるのです。
この時点でも返済がされない場合は、カードローンなどで保証会社を設定している場合、多くは保証会社による代位弁済が行われます。
保証会社の場合は、原則一括での返済を求めてきます。しかし、今まででも返済できないのに当然一括での返済も難しいですよね。ここで交渉して、分割で支払っていく…とすれば、これ以上大きな問題にはなりません。
ただし、ここまで来てもまだ払わない…となるといよいよ財産差し押さえの手続きに入られてしまう可能性が高くなるのです。
財産なんてないから大丈夫…と思うかもしれませんが、この差し押さえは、住宅など不動産、車などの高額な動産だけではなく、預金や給与なども対象になることがあります。
給与の差し押さえについては決まりがあり全額というわけではありませんが、勤め先に差し押さえの事実を知られてしまうことになりますし、返済できないくらい生活が苦しいのにさらに苦しくなってしまう…という事態にもなりかねません。
返済できないからと言って放置をすると、最終的に差し押さえの事態になってしまうかもしれませんが、それだけではありません。
信用情報に、滞納しているということがしっかりと記録されることになるのです。
信用情報には、アナタの個人情報だけではなく、利用しているローンの情報、借入額、返済状況等が登録されています。
返済状況は毎月登録され、返済されていないという事実もしっかりと記録に残るのです。
これが1度くらいなら大きな問題ならないかもしれませんが、長期間滞納を繰り返したり、代位弁済が行われると今度は「金融事故」として取り扱われることになってしまいます。
「金融事故」とは俗に言う「ブラックリストに載った状態」ということです。
つまり、今後、この情報が記載されている限りは新規のカードローンやクレジットカード、ローン契約は難しくなってしまうということに他なりません。
情報は一定期間登録されますので、長いと10年近く現金やデビットカードでの生活をしなくてはいけなくなります。
返済できないからと言ってそのまま滞納してしまうと、先ほどご紹介したような問題も起こりますし、延滞金などもかかってしまいます。
そのため、延滞金を払うくらいならどこか別の所から借入してそれで返済すればいいや!と思うかもしれません。
しかし、安易な追加借り入れは更に状況を悪化させてしまいかねませんので要注意です。
例えば限度額50万円のカードローンを利用していて、今40万円借り入れしているけれど、今月の返済3万円が厳しいから更に3万円借り入れして返済した…というような経験がおありの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
3万円借り入れして3万円返済しているんだから問題ないじゃない…と思うかもしれません。しかし、実際には問題があります。
これって結局借金が増えてしまったことに他なりません。
また、別の所から借入してすればいいか…と思うかもしれませんが、初めのうちは他の所の審査に通ったとしても、借入額が増えていけばいくほど他の審査は通りにくくなります。
その結果、最終的には審査に通らなくなり、どこからも追加で借り入れが出来なくなってしまう…という事態になってしまうのです。
これではどうしようもなくなってしまいますよね。
普段は返済できるけれど、今月だけどどうしても難しい…来月になればまた返済していける!など見通しが立っている場合は一時的に追加で借り入れするのを検討しても良いかもしれませんが、そうではなく、返せないから借りようと安易に追加借り入れに手を出すのはやめておいた方が良いでしょう。
返済しないといけないのにどこからも借りられない…という状況になってしまうと焦りますよね。
そういったときに「無審査で貸します!」や「今すぐに100万円貸せます!」などのフレーズを見るとどう思いますか?ついふらふらと頼りたくなってしまいませんか?
しかし、こういった謳い文句は要注意なのです!
返済できない時はどこでもいいから借り入れしてそれで返済を!と思ってしまうかもしれません。
闇金は、初めは優しくアナタに近づいてきます。
「審査もないし、すぐにお金を貸すことができるから大丈夫」や「返済が厳しい時は利息分だけの返済でもいいから」など甘い言葉で巧みに借り入れを誘うのです。
こういった言葉に負けて、一度でも借り入れしてしまうと、さぁ大変。なかなか抜け出すことが出来なくなってしまいます。
そして、初めは優しく接していた闇金側も、利用者が「何かおかしい?」となってくると、態度と口調が豹変することがあります。急に高圧的になって脅すようなことを告げて来たり、短時間に何度も何度も電話をかけてくるようになってしまったりするのです。
ここまで来ると、自分一人での解決は難しくなります。
弁護士などしかるべきところに相談をし、手を打ってもらわなければならなくなってしまうのです。
闇金と関わっても良いことは1つもありません。甘い言葉に騙されないように関わらないようにしましょう。
借金が返済できないからと言ってしてはいけない行動を3つご紹介しましたが、では返済できない時にどうすればよいのでしょうか?
返済できないからと言って何もしないのが一番いけないことです。返済できない!と分かった時点で、まずは債権者に連絡をしてみましょう。
早めに連絡すれば柔軟な対応を取ってくれるところも多いので、忘れずに連絡するようにしましょう。
収入が減ってしまったり、病気をしてしまい働けなくなってしまったなど、どうしてもこれ以上の返済が難しいという場合は、債務整理を検討するのも悪くないでしょう。
債務整理というと自己破産?!と思うかもしれませんが、それだけではありません。
任意整理や個人再生などもその手段の一つです。
これらを行うと、信用情報に登録されることになります。そのため、一定期間は新たに借り入れをしたり、クレジットカードを利用したりが難しくなってしまうでしょう。
しかし、そのまま放っておいてもなにも良いことはありません。
債務整理は、狂ってしまったお金のバランスを取り戻すための手段なのです。
どうしてもこれ以上借金が返済できない…という事態になったら早めに手を打つようにしましょう。