毎日普通に暮らしていると、闇金などと関わり合いになることなんてない!と思っていませんか?
しかし、闇金をはじめとする違法業者は未だに数多く存在し、その被害にあってしまう方も0にはなりません。
ふとしたことをきっかけに闇金の魔の手がアナタに迫ってくることもあるのです。
そんな闇金の手口の一つに「押し貸し」があります。この押し貸しは対策を間違ってしまうとどんどん大変な目に合ってしまうかもしれないのです。
今回は、万が一押し貸しにあってしまったときにしてはいけない対応について調べてみました。もしものときに慌てないように、日ごろから闇金に対する知識を身に着けておきましょう。
闇金はずいぶん昔から存在していますが、いまだになくなることはありません。
いつの時代でもひっそりとまぎれながら虎視眈々と消費者を狙っているのです。
闇金は様々な手口でお金を巻き上げようとしています。その手口の一つが「押し貸し」です。
押し貸しは古くから行われる闇金の手法の一つで、手口はこうです。
ある日、Aさんが利用している銀行口座に全く見ず知らずの名前から1万円の入金がありました。何の入金か、通帳を見るだけでは分かりません。不気味だな?と思いつつそのまま放置していると、Aさんの元に電話がかかってきます。
「1万円貸し付けとして口座に振り込んだから○日までに5万円返済するように」といった具合です。
Aさんは特に、借り入れをしたい!と希望したわけではありません。それなのに、一方的に1万円を入金し貸し付けたから利息を付けて返せ!と迫ってくるのです。
これはあくまでも押し貸しの一例ですが、押し貸しはどれも、消費者側は希望していないのに、一方的に貸し付けをして法外な金額の返済を求めてくるというパターンとなっています。
ある日突然このような事態になると恐ろしいですよね。どこから口座の情報や電話番号が漏れるのかも不安になります。
私たちの個人情報は決して完璧に守られているわけではありません。
古くは卒業アルバムの売買から、今はインターネットを経由して得た個人情報の取引まで様々な手段で私たちの個人情報は悪徳な業者で取引されている可能性があります。
闇金も、こういった手法で個人情報を入手し、ターゲットを選定している場合も多いです。
加えて、特にターゲットとなり易い方は、一度でも闇金と関わったことがある方になります。
例えば、闇金を利用したわけではないけれど、興味があって問い合わせをしたとか、申し込みはしたけれど怖くなって実際には利用しなかった…など、一度でも個人情報を闇金側に手渡した経験がある方というのは狙われやすいのです。
少しでもかかわったことがあるという方の自衛策としては、闇金に知られているであろう電話番号は変更したり、記入してしまった口座番号があるならばそれは解約するといった方法です。
なかなか難しいかもしれませんが、狙われるリスクを少しでも減らす為に出来ることはした方が良いでしょう。
押し貸しにあってしまう時に何の前触れもないことも多くあります。突然闇金と関わってしまうと混乱し、対応を誤ってしまうかもしれません。
そんな時、絶対にしてはいけない対策が2つあります。
その1つが、闇金の言いなりになることです。
闇金は、お金を搾り取るためにあらゆる手段を用いてきます。
例えば電話連絡一つとってみても、優しく丁寧な口調や、荒々しく恐怖を感じるような言い方まで様々な言い回しをして、押したり引いたりしながら私たちを言いなりにしようとするのです。
「アナタがお金に困っていると想い親切心で1万円振り込んだ。返済はとりあえず利息分の1万円だけでイイから」など寄り添うように語りかけたり、「お前が俺たちみたいなもんから金を借りて返しもしないっていうことを家族や会社にばらされてもいいのか!」など強い口調で言いつけてきたりするのです。
こういった言葉に決して屈していけません。
何度も何度も連絡が来ると、お金を振り込んでそれで終わるならもう振り込んで終わりにしてしまいたい…と弱気になり、お金を振り込んでしまうかもしれません。
言われたとおりのお金を振り込むとそこで終わりに出来る…と思いますよね。
しかし、そううまくはいかないのです。
一度でもお金を闇金に渡してしまうと、向こうは「こいつはカモだ!」と余計にターゲットと認定します。
そして、また連絡を何度もするような手段を取るのです。
「もう払ったじゃないか!」と抵抗しても「あれは利息だ、アナタが返済しないうちに利息が5万円に増えた」とか「周りにばらされたくないなら口止め料を支払え」など色々な言い回しでお金を搾取してくるのです。
たとえ元金を返すだけであったとしても、お金を安易に相手に渡すのは危険です。
特に電話等口約束だけの状態でお金のやり取りをするのは絶対に辞めましょう。
闇金から連絡が来たときに出来ればしておいた方が良いことがあります。
それが、連絡内容を客観的に保存することです。
こういった客観的な証拠が、押し貸しであるということ、こちらが望んでいない一方的な融資であったことを証明することに繋がるのです。
そして、電話などでの受け答えの時は、支払うことへの了承は絶対にしてはいけません。
どんなに優しい言葉でも、怖い言葉でも、脅しであっても決して屈することなく、毅然とした対応をとりましょう。
一方的に振り込まれたお金って不気味ですよね。
しかも、相手方はさも当然の権利のように「利息を付けて返済しろ!」とわめきたててきます。
なんだか返済しないといけないような気になってしまうかもしれません。
しかし、そもそも一方的に押し貸しされたお金に関しては返済する必要はないのです。
どんなに強く要求されても、利息などを支払う必要は一切ないので安心して対応してくださいね。
一方的な押し貸しが行われた場合、「知らないお金なんだから無視しとけばいいかな」と連絡などが来てもずっと無視し続けたくなるかもしれません。
しかし、この対策も決して最高の対応とは言えませんのでご注意ください。
押し貸しをするということは、闇金からしたら先行投資ですよね。先に自分のお金を使うわけですから何としても回収し、利益を得たいわけです。
そのため、押し貸しを受けた側が、連絡などを無視しても、連絡が無くなるというケースはほとんどありません。
むしろ、だんだんとエスカレートしてくる可能性があります。
業者によっては、職場や家族などを把握しているケースもあり、本人に連絡がつかないと、周りの関係者に連絡をする闇金も多いです。
闇金側に「知られたらいやだろうな」なんていう配慮は皆無です。
本人は闇金からの連絡をずっと無視していたのに、連絡が来た家族が心配し、つい支払ってしまって抜け出せなくなってしまった…なんていう被害もありますので十分ご注意ください。
会社などへの連絡の場合、1日に何百回も電話やFAXが来たりして業務妨害となってしまう可能性もあります。
もし押し貸しにあってしまったら、その旨をあらかじめ家族や会社などに相談しておくというのも一つの手でしょう。
先ほど、一方的に押し貸しされたお金は返済する必要はないと伝えましたが、だからと言って好きに使っても良いわけではありません。
誰からかわからないお金を勝手に使ってしまうのは、常識的に考えてもおかしいですよね。
また、いざ闇金の問題を解決しようと思ったときに不利になってしまいかねないのです。
「違法業者からのお金は返済義務はないと知ってわざと借りて使ったんじゃないか?」などあらぬ疑惑を与えてしまうことになるかもしれません。
その結果、アナタにも悪質性があると判断されてしまうと厄介です。
身に覚えのない入金については、安易に使わずしっかりと解決をするようにしましょう。
闇金の問題を自分一人で解決しよう!というのはなかなか難しいものがあります。
闇金側も手馴れていますので、素人の相手はお手の物…というケースが多いのです。初めは有利に交渉を進めていてもいつの間にか丸め込まれ最後には結構なお金を支払うことになってしまった…なんていうことになりかねません。
では、押し貸しの被害にあった時はどうしたらよいのでしょうか。
押し貸しの被害にあってしまったときに、まず考えてほしいのは、どこかに相談をするということです。
先ほどもご紹介した通り、家族や会社に闇金側から連絡が行く前に、あらかじめ報告をしておくことも重要です。
しかし、これだけでは解決へと繋がりません。
ではどこに相談すればよいのでしょうか?
警察…と考えるかもしれませんが、警察だけではなかなか事態が進展しないこともあります。当然身の危険を感じたり、脅迫をされたり、業務を著しく妨害されるようなことがあれば警察も動いてくれるかもしれませんが、押し貸しだけの場合、捜査に時間がかかることもあるのです。
闇金とのかかわりはスピーディーに断ち切った方が良く、そのようなときに頼りになるのは闇金のスペシャリストです。
闇金に対応するスペシャリストとしては弁護士や司法書士が考えられます。
ただし、これらの資格を有していても、闇金に強い方とそうでない方がいますので、闇金への対応にしっかり実績があるところを選ぶ必要があるでしょう。
まずは相談などでしっかりと見極めて、信頼できる方にお願いするようにしてくださいね。