お金を借りたら、後に待っているのは「返済」です。
返済を考えるなら、当然低い金利の商品を選んでいきたいものです。
なるべく低金利の商品で融資してもらえば、総返済額は低くなるからです。
しかし、その商品の金利が高いのか、低いのかはわかりづらいのではないでしょうか?
カードローンを利用できる会社はたくさんありますが、借りるなら銀行系のカードローンがおすすめです。
ここでは、カードローンの選び方や、注意点まで詳しく学んでいきましょう。
お金を借りたら、そのままの金額を返済するのではなく、手数料のようなものを支払わなければなりません。
例えば、100万円を借りたら、トータルの返済額が110万円になったりします。
しかし、法外な金利を要求してもいいかというと、そんなことはありません。
実は、利息にも上限があるのです。
銀行や消費者金融では、この利息制限法という仕組みを厳守しなければなりません。
ですから、法外な利息を要求されることはないので、安心しましょう。
借入額 | 金利上限 |
---|---|
元本が10万円未満 | 年2割(20.0%) |
元本が10万円~100万円未満 | 年1割8分(18.0%) |
元本が100万円以上 | 年1割5分(15.0%) |
ここでは、楽天銀行の「スーパーローン」を参考に、契約額と金利の関係をみていきましょう。
利用限度額 | 借入利率 |
---|---|
800万円 | 1.9%~4.5% |
600万円~800万円未満 | 3.0%~7.8% |
500万円~600万円未満 | 4.5%~7.8% |
350万円~500万円未満 | 4.9%~8.9% |
300万円~350万円未満 | 4.9%~12.5% |
200万円~300万円未満 | 6.9%14.5% |
100万円~200万円未満 | 9.6%~14.5% |
10万円~100万円未満 | 14.5% |
契約額が大きくなれば、金利も低くなっているのが理解できたのではないでしょうか。
スーパーローンでは、契約額によって、細かく金利が設定されています。
では「たくさん借りた方が良いのか?」というと、そうではなく、金利を考えたうえで、家計の状況や身の丈にあった融資額が大切であるということです。
カードローンを扱っている金融機関は、大きくわけて銀行と消費者金融です。
どちらもメリットやデメリットがありますが、金利を考えるなら銀行系カードローンがおすすめです。
商品名 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 10万円~500万円 | 年1.8%~14.6% |
楽天銀行「スーパーローン」 | 10万円~800万円 | 年1.9%~14.5% |
アコム | 1万円~800万円 | 年3.0%~18.0% |
レイクALSA | 1万円~500万円 | 年4.5%~18.0% |
表の上から2つが銀行系カードローンで、下の2つが消費者金融系カードローンです。
銀行系のカードローンでキャッシングをした方が、金利を低く借りられるのが理解できたかと思います。
金利の低さはわかったけれど、それだけ差があるのかわかりにくいと思います。
実際に10万円を30日間年利18%で借りた場合と、年利14%で借りた場合を比較していきましょう。
この計算式に則って、それぞれ計算していきましょう。
10万円を借りた場合、30日間でこのくらいの差が出てしまいます。
初めてカードローンを利用する方は、実績がないので、契約額も低く金利も高めに設定されることが多いようです。
多くの金融機関で、100万円を第一のボーダーラインとして設定していますので、100万円未満の金額をキャッシングする際は、銀行系カードローンを選ぶと良いでしょう。
金利が低い銀行系カードローンですが、デメリットももちろんあります。
消費者金融系のものと比べると、審査にかかる時間が長いのが特徴です。
消費者金融では、融資までのスピードをウリにしているところが多いのですが、銀行ではそれをすることができません。
信用情報などの記録を材料にして、勤務先や勤続年数、カードローンの利用状況まで調べ上げます。
そうすることによって、反社会勢力への融資をすることがないように、慎重に申し込み者の審査をするからです。
時間がかかってしまうには、このような理由があるのです。
ですから、急にお金が必要になってしまったとしても、すぐに審査結果が出ると思わない方が良いでしょう。
融資には余裕を持ちましょう。
金利が高めの消費者金融にも、利用するメリットがあります。
無利息期間内であれば、利息が「タダ」になるというサービスです。
「期間」という言葉の通り、ずっと利息がかからないわけではありませんが、返済計画をたててみて、その期間内に返済できるようなら利用して損はありません。
無利息期間を過ぎてしまった場合は、日割りで利息がかかってきます。
ブランド名 | 無利息期間 | 条件 |
---|---|---|
アコム | 30日 | 新規契約者 |
プロミス | 30日 | 新規契約者 |
レイクALSA | 60日/180日(5万円以内) | 新規契約者 |
アイフル | 30日 | 新規契約者 |
ノーローン | 1週間 | 何度でも |
初めての利用者に限定されるところがほとんどですが、ノーローンでは、1週間であれば何度利用しても利息が無料となります。
例えば、給料日の翌日などに返済日をあてていけば、生活への影響は少なくなるでしょう。
返済の目途が1週間以内にたてられれば、ノーローンの利用がおすすめです。
しかし、何度も借りられるという観念にとらわれてしまうと、必要ではない時に借りてしまうこともあるかと思います。
その借り入れは本当に必要か?を考える必要はあるでしょう。
レイクALSAは、無利息期間が60日と180日から選ぶことができます。
新規契約の方に限定されますが、5万円以内であれば180日の無利息期間サービスがあります。
1万円~200万円まで無利息期間が使えますが、180日の場合、5万円を超えた分のみに利息はかかってきます。
「低金利」や「無利息期間」という言葉に惑わされるのではなく、返済計画が重要になってきます。
いくら無利息期間があっても、その期間内に返済できなければ利用の意味は半減します。
また、期間内に返済しようと意気込んで、生活に支障が出てしまったり、大きなストレスを抱えてしまったりでは、それもまた効果的な利用とは言えないでしょう。
自分がどのくらいの金額を、どのくらいの早さで融資してほしいか?どのくらいで返済できるか?自分で自分の状況をよく把握してから申し込みを行いましょう。