結婚資金にローンを利用するまえにしっておくべきこととは

結婚式は一生に一度の人生最大のイベントです。華やかな式にしたいと思う一方でお金の心配がついて回るのも事実です。結婚式・披露宴は規模が大きく華やかになればそれだけ費用も膨らみます。

ご祝儀や親の援助だけでは足りなくなる可能性もあります。その場合はローンに頼ることも考えられますが、今後の生活のことを考えると多額の借金を抱えるのは賢明とはいえません。結婚式でローンを賢く利用する方法を考えてみましょう。

結婚式にかかる費用はどれくらい?目安を知っておこう

結婚式のメインは挙式と披露宴になります。この二つの総費用は平均で300万円前後といわれています。このうち、カップルが自己負担するのは143万円程度といわれています。披露宴は招待する人数で費用額は異なっていますが、招待客が30名でも60名でも費用面ではそれほど大きな差はないといわれています。というのも、招待客が多いとその分ご祝儀も多くなるので自己負担額はそれほど変わらないのです。

ちなみに招待客人数の平均は60名~80名ほどです。ご祝儀の相場は新郎新婦の兄弟姉妹は5万円、叔父・叔母が5万円~10万円、勤務先の上司が3万円~5万円、友人・同僚は3万円くらいです。

これらの金額を参考にして結婚式にかかる費用はあらかじめ大まかに割り出しておきましょう。

費用が足りない!みんなどうやって補っているの?

しかし、何らかの事情によりどうしても費用が賄いきれない!ということも考えられます。このときの資金調達として一番多いのが親、親族からの援助です。

実は結婚式は結婚する当事者は派手なことはやりたくないけど、親のたっての希望で、ということも多いのです。「口を出すならお金を出して!お金を出さないなら口を出さないで!」ということでしょうか?親・親族の援助額の平均は100万円~200万円が多いようです。

披露宴は料理や演出、お色直しなどで費用額に大きな差が出ます。豪華な披露宴をやりたければ、当然必要資金も多額になります。手持ちの費用では足りない!というケースも考えられます。

どうしても足りない場合はブライダルローンを申込んでみよう!

理想の結婚式を挙げたくても資金不足で挙げられそうにない…。という場合は銀行や信販会社のローンを申し込むのひとつの手段ではあります。

結婚式に利用できるのは多目的ローンとブライダルローンの2種類があります。

多目的ローンはその名のとおり、利用目的を問われないローンです。一方ブライダルローンは結婚式・披露宴に関連したことのみに利用を認められるローンになります。

ブライダルローンを利用できるのは以下の費用になります。

  • 婚約指輪の購入
  • 結納品の費用
  • ブライダルエステ
  • 新婚旅行費
  • 新居の準備資金

金融機関によって少しずつちがってきますから、金融機関のwebで確認してみましょう。

ブライダルローンのメリットと利用するさいの注意点

ブライダルローンのメリットは、金利が安く抑えられていることです。

多目的ローンは最大18%の金利を取られることもありますが、ブライダルローンはほとんどの金融機関が10%以下に抑えています。

その一方で、金利が低い分審査が厳しく時間がかかるという側面もあります。審査にかかる時間は1週間~2週間といわれています。

申し込む時期が遅いと費用の支払いまでに間に合わなくなってしまうことも考えられますから、利用するなら早めに申し込みましょう。

こんな人は借りられない!申し込む前にここをチェック

先述した通り、ブライダルローンの審査は少々厳しめになっています。以下の項目に当てはまる場合は審査に通らないので注意しましょう。

  • 雇用形態がアルバイトなど収入が不安定で年収が低い
  • 勤続年数が短い
  • 長期にわたる滞納、未払いなどの金融事故をおこしたことがある

金融事故は信用情報にすべて記載され、最長で10年残るといわれています。

3ヶ月以上滞納したがあると、審査に通るのは難しいでしょう。

若いカップルは奨学金の返済をしていることも多いようですが、奨学金は審査には影響が少ないといわれています。ただし、結婚後の借金返済金額が増えることになるので、必ず返済可能な金額を事前に計算しておきましょう。

ローンを借りるまえに…。まずは二人でしっかり話し合おう!

一生に一度のことだから結婚式は盛大にやりたい!という考え方もわかりますが、結婚生活にはお金がかかります。子供が生まれれば教育費もためていかなくてはいけません。

ローンはどうしても足りないときの最後の手段、くらいに考えておいたほうが無難です。

まずは二人でどんな結婚式にしたいか、無駄なものを少しでも省けないかなどを入念に話し合って納得のいく結婚式にしましょう。いざ結婚生活が始まった後で「こんなはずじゃなかった!」ということがないようにしてくださいね!