ろうきんカードローンは他の金融機関よりも金利が低い

カードローンの利用を検討すると、どうしても気になるのは金利と利便性になってきます。

金利が高すぎると利息が増えて損をしてしまいますし、近くに利用できるATMがない、もしくは利用手数料がかかってしまい利息よりも高くついてしまったという方も多いです。

もしあなたが上記のように高い金利により損をせずに、利用手数料がかからずにどこでも利用することができる便利な金融機関を探しているのなら、ろうきんカードローンがオススメです。

今回はこのろうきんカードローンについてどのようなメリットがあるのかから、銀行や消費者金融との比較、申込みから返済までの流れについてを注意点を踏まえて徹底的にご紹介していきます。

ろうきんカードローンはこんな方にオススメ

ろうきんは労働金庫法に基づいて活動している非営利組織であり、銀行や消費者金融とは別の金融機関となっています。

上手く活用することができれば銀行や消費者金融よりも、お得に利用することができるろうきんカードについてのメリットをご紹介していきます。

  • 銀行や消費者金融よりも低金利
  • 地域別に金利優遇制度がある
  • マイプランクラブ特典がある
  • 借り換えにもオススメ

上記にメリットについて一つずつご紹介していきます。

銀行や消費者金融よりも低金利

ろうきんでは地域ごとに金利が違い、中央労働金庫での金利はろうきん会員であれば年3.875〜7.075%と低く設定されています。

カードローンでは基本的には限度額により金利が決まり、100万円以下の借入ならば最高金利が適用されます。

ろうきんカードローンでは最高金利は他の金融機関よりも格段に低く設定されているので、利息を安く借入することができます。

ですが、最低金利に関しては銀行のカードローンの方が低い場合があります。なので高額な借入を検討しているのなら、銀行のカードローンなどと比較してお得に利用できるものを選びましょう。

地域別に金利優遇制度がある

ろうきんカードローンでは金利優遇制度がありますが、地域によって引き下げられる金利が違います。

以下の表に、地域ごとに適用される金利をまとめたので参考にしてください。

地域ろうきん 金利優遇
北海道ろうきん 最大3.0%
東北ろうきん 最大2.0%
中央ろうきん 最大3.2%
新潟ろうきん 最大2.0%
長野ろうきん 最大3.1%
静岡ろうきん 最大4.6%
北陸ろうきん 最大5.0%
東海ろうきん 不明(利用状況による)
近畿ろうきん 最大2.4%
中国ろうきん 最大3.5%
四国ろうきん 最大1.6%
九州ろうきん 最大3.0%
沖縄ろうきん 最大4.6%

上記の金利優遇は取引内容や利用状況によって適用されます。

またろうきんの会員組合か生協組合、一般勤労者のどれかによっても金利が大幅に変わってきます。

申込みの前に一度、自分の地域のろうきん公式ページにて内容を確認しておきましょう。

マイプランクラブ特典がある

ろうきんカードローンの契約をすると、マイプランクラブ特典として提携している施設を優待料金で利用することができます。

利用できる施設は、公式ページにて確認をすることができます。

提携施設には、旅行会社から病院まで幅広く利用することができるので、生活のワンシーンでちょっとしたお金の節約することができます。

借り換えにもオススメ

ろうきんカードローンは金利が低く設定しているので、借り換えにもオススメのカードローンになります。

地域によっては借り換えを推奨している労働金庫もあるので、大幅な金利引き下げを期待することができます。

また、ろうきんカードローンでは総量規制の対象外となっています。

なので、銀行や消費者金融では借り換えできなかったとしても、ろうきんカードローンでなら利用できる可能性があります。

もちろんその分審査は厳しくなってしまいますが、金利も低いので利用できれば利息を大幅に節約することができます。

そもそもろうきんって何?

ろうきんとは労働組合や生活協同組合が設立した非営利組織の金融機関であり、労働者の暮らしを少しでもよくするために助け合うことを目的とした組織です。

ろうきんカードローンの他にも様々な目的に対応することができるフリーローンなども多数用意してあります。

銀行や消費者金融のようにATMやネットバンキングなども利用することができるので、手軽に何度でも借入・返済をすることができます。

前まではろうきんや生活協同組合の会員のみしか利用できませんでしたが、現在はその地域で働いていれば一般の方でも利用することができるようになっています。

ろうきんの会員とは

ろうきんのサービスを受ける場合は一般の方でも利用することができますが、会員であれば割引や金利引き下げなどの特典を得ることができます。

ろうきんでは団体会員・生協会員・一般勤労者で分類されています。

団体会員

労働金庫に出資している、労働組合・国家公務員・地方公務員とうの団体に在籍している方をいいます。またこの労働組合には事業年数が3年はないと加入することができないなどの条件があるので、地方のろうきんの営業店で聞いてみるのがいいでしょう。

生協組合員

生協組合に出資して加入している組合会員のことをいいます。また、この生協組合員が同一生計の家族に一人でもいれば、組合員でなくても優遇金利でカードローンなどを利用することができます。

同一生計の家族では生活費・学資会・医療費などの送金をしていれば、この同一生計に当てはまります。

一般勤労者

対象地域で勤務をしており、ろうきんや生協組合の会員でない方は一般勤労者とされています。一般勤労者がろうきんを利用するには、一口1,000円の出資金を出して個人会員になる必要がります。

団体組合になるには条件があるので難しくなりますが、一般勤労者と比べると最高金利だけでも1.2%も変わってきます。

団体組合員でなくても同一生計している家族の中に生協組合会員が一人でもいれば、ほぼ同等の金利で利用することができるので確認をしておきましょう。

もし仕事で管轄から外れた場合は

転勤や引越しなどで利用しているろうきんの管轄から外れてしまう場合は、借入をしている金額を一括で請求されることがあります。

もちろんすぐに支払いができなくても、相談すれば分割での返済などをすることができるので、返済を無理強いされる事はないでしょう。

それと管轄から外れる以外にも仕事を辞めてしまった場合にも注意する必要があります。ろうきんでは条件の中に会社員でなければならないとあるので、もし退職をしてしまうと上記のように一括返済を請求されることがあります。

その時には焦らずにろうきんの営業所に相談するようにしましょう。

ろうきんカードと他の金融機関を比較

ろうきんカードローンはろうきんや生協協同組合の会員でなくても、金利が低いので利息をお得に利用することができます。

ですが、最低金利は銀行カードローンの方が低い場合があるので、高額の借入の場合は銀行の方が安く済ませられることがあります。

審査にも時間がかかる傾向にあるので、即日やなるべく急いで借入をしたいという方にも向かないカードローンになります。

実際の比較

以下に大手銀行や消費者金融と中央ろうきんで比較した情報をまとめてあるので参考にしてください。

会社名 実質年率 限度額
中央ろうきん 3.875〜7.075% 30万〜500万円
三菱UFJ銀行 1.8〜14.6% 10万円〜500万円
三井住友銀行 4.0〜14.5% 10万円〜800万円
みずほ銀行 2.0〜14.0% 10万円〜800万円
りそな銀行 3.5〜12.475% 30万〜800万円
プロミス 4.5〜17.8% 1万〜500万円
アコム 3.0〜18.0% 1万円〜800万円
SMBCモビット 3.0〜18.0% 1万円〜800万円
アイフル 3.0〜18.0% 800万円

上記の表を見ると中央ろうきんが最も最高金利が低いことがわかります。

最初の借入や限度額設定の低い借入では最高金利が適用されやすいので、ろうきんは高額の借入でなければ最も低金利で利用することができるカードローンになります。

ですが、最低金利では銀行カードローンの方が低いです。また上記の表にある中央ろうきんの金利はろうきん会員が適用される金利になるので、一般の方はもう少し高めの金利になります。

なので、ろうきんや生協協同組合の会員でなく、高額の借入をしたいのであれば銀行カードローンを利用するようにしましょう。

また、このように比較すると消費者金融にはメリットがないように見えますが、実際は消費者金融にもメリットはあります。

消費者金融では、無利息期間・即日融資など、銀行やろうきんでは行えないサービスをしています。なので短期間で返済できる方や、すぐにでもお金が必要な方は消費者金融を利用しましょう。

ろうきんカードの申込みの流れ

ろうきんでは店頭申込み以外にも、公式ページからの申込みからネット完結型の方法などもあります。

以下が申込みから契約までの大まかな流れになります。

1仮申込み
2審査
3審査結果の連絡
4来店して本申込み
5本審査
6ローンカードの発送・融資

ネット完結型であれば来店しての本申込みは不要です。

ろうきんでは審査に時間がかかってしまいます。仮審査でも一週間近くはかかりますし、さらに本審査に一週間以上かかる事があります。

ろうきんカードローンではろうきんの口座が必要になるので、この口座がないとさらに審査に時間がかかってしまいます。

利用条件

ろうきんの利用条件は以下の通りです。

  • 申込み時の年齢が満18歳以上満65歳未満の方
  • 同一勤務先で一年以上勤務されている方
  • 安定した収入が150万円以上ある方
  • ろうきんの保証協会の保障を受けられる方

ろうきんでは満18歳以上となっているので、未成年でも親権者の同意を得られれば借入をする事ができます。

銀行や消費者金融では学生や未成年の借入をする事ができないので、ろうきんでなら未成年でも借入をする事ができるのです。

また、条件を満たしているのであれば契約社員やパートの方、自営業者の方でも借入をする事ができます。

条件については地域によって違うのでそれぞれの営業所で確認をしてみてください。

もちろん審査は厳しいですが、他で融資を断られているのであれば申込みをする価値はあるのではないでしょうか。

必要書類

ろうきんカードローンの手続きでは以下の書類が必要になります。

  • 印鑑
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 収入証明書類(源泉徴収票・住民税課税決定通知書など)
  • 健康保険証
  • 使い道のわかるもの(見積書・売買契約書など)

上記の書類も地域やローンによって用意するものが違ってくるので、近くの営業所で確認をするようにしましょう。

ろうきんカードの審査について

カードローンではどこも金利が低くなるにつれて、審査が厳しくなるようになっています。ろうきんカードローンでもそれは同じです。

非営利組織だとしても預金などの業務を行なっているので、経営を保つためにも審査は厳しくみられます。

なので信用情報に遅延や滞納などの記録がある場合は、審査に落とされてしまいます。また、収入に関しても書類を元に返済能力があるのかを厳しく審査されるので、ろうきんは審査が厳しいといわれています。

保証会社に関しては、会員の方は日本労働者信用基金協会、一般勤労者の方は一般の保証会社が保証します。

なので、一般勤労者の方は銀行や消費者金融と同じように審査され、在籍確認なども行われるので借入を知られたくない方は注意しておきましょう。

審査は厳しい上に時間がかかる

ろうきんカードローンでは審査に時間がとにかくかかるので、即日融資は行なっておらず借入までに1ヶ月以上かかってしまうこともあります。

メリットは確かに多いろうきんカードローンではありますが、急いでお金が必要な方には向かないカードローンとなっています。

ろうきんカードローンを利用するなら計画をしっかりと立てて、1ヶ月前から早めに申込みをするなどの対策を取るのがいいでしょう。

ろうきんの融資を受けている場合は審査に通りやすい

ろうきんカードローンでは様々なサービスを展開しており、住宅ローンやマイカーローンなどのフリーローンも扱っています。

この住宅ローンなどを利用しており、遅延や滞納をせずにきちんと返済実績のある方は、ろうきんカードローンの審査も通りやすくなっています。

さらに住宅ローンを利用している方は持ち家を持っているので、審査が有利になります。必ず住居の項目は審査され、賃貸よりも持ち家のだと返済できなくても逃げられる心配が少ないので審査に通りやすくなっています。

ろうきんでの審査は信用情報などの記録を重要視する傾向にあるので、もしろうきんが提供しているサービスを受けているのであれば審査には有利に働くでしょう。

ろうきんカードの借入方法について

ろうきんでは口座の開設が必須になり、借入や返済の時もこの口座を利用するようになります。

口座があればネットバンキングによる振込やコンビニなどの提携ATMなども利用する事ができるので借入での利便性は高いです。

ですが、地域によって利用できるサービスが変わってくるのでこちらも事前に公式ページで確認をしておくのがいいでしょう。

利用できる地域

ろうきんカードローンでは地域で利用することができるろうきんが変わってきます。以下に地域ごとに利用できるろうきんをまとめたので参考にしてください。

地域ろうきん エリア
北海道ろうきん 北海道
東北ろうきん 青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
中央ろうきん 茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県
新潟ろうきん 新潟県
長野ろうきん 長野県
静岡ろうきん 静岡県
北陸ろうきん 富山県・石川県・福井県
東海ろうきん 愛知県・岐阜県・三重県
近畿ろうきん 滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県
中国ろうきん 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
四国ろうきん 徳島県・香川県・愛媛県・高知県
九州ろうきん 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大文献・宮城県・鹿児島県
沖縄ろうきん 沖縄県

全国に13のろうきん組合があり、サービスで提供しているローンや金利の引き下げ条件、全てがそれぞれの地域によって違います。

必ず利用する前には自分の住んでいる地域で利用することができる、ろうきん組合の営業所で確認をするようにしておきましょう。

ATM手数料はキャッシュバック

中央ろうきんでは銀行やゆうちょ銀行、コンビニなどでの提携ATMよる借入・返済などの利用手数料が全てキャッシュバックすることができます。

また月3回までならネットバンキングによる振込手数料もキャッシュバックすることができるので、上手く活用するれば実質無料で利用することができます。

ですが、給与振込や年金受取をろうきんに指定するなどの条件があります。

銀行や消費者金融での借入では利息よりもATMの利用手数料の方が高くついてしまう方もいるので、キャッシュバックを受けられるのであれば利用したいサービスになります。

なお、地域によってはキャッシュバックを行なっていない地域もありますのでこちらは事前に確認をしておきましょう。

ろうきんカードの返済方法

ろうきんでは借入残高に応じて毎月の返済額を決める定額型か、前回定例返済日に残っている残高に応じて返済額を決める残高スライド型のいずれかを選ぶことができます。

返済は基本的には口座からの自動引き落としになりますが、ATMからも返済ができる繰り上げ返済を利用することができます。

毎月の返済とは別に繰り上げ返済をすることができるので、返済期間を短くして利息を節約することができます。

ですが、繰り上げ返済を行なっても、毎月の返済額はそのまま請求されるので注意してください。

また、ATMの利用手数料をキャッシュバックすることができる地域もありますので、確認して利用するようにしましょう。

実際の返済額

以下に、実際にろうきんカードローンを利用した際の返済額をまとめてあるので参考にしてください。

利用残高 毎月の返済額 毎月のボーナス加算返済
30万円以下 5,000円 5,000円
30万円超50万円以下 1万円 1万円
50万円超70万円以下 1万2,000円 1万円
70万円超80万円以下 1万3,000円 1万円
80万円超100万円以下 1万5,000円 1万円
100万円超150万円以下 2万円 1万5,000円
150万円超180万円以下 2万5,000円 2万円
180万円超200万円以下 3万円 2万5,000円
200万円超250万円以下 3万5,000円 3万円
250万円超300万円以下 4万円 3万円
300万円超350万円以下 5万円 4万円
350万円超400万円以下 5万5,000円 4万円
400万円超450万円以下 6万5,000円 5万円
450万円超500万円以下 7万円 5万円

どこよりも低金利のろうきんカードローン

ろうきんカードローンは金利が低いので、銀行や消費者金融よりもお得に利用することができるカードローンになります。

ネットバンキングなども利用でき、コンビニにあるATMでも借入・返済を条件を満たすと実質無料で利用することができるので他のカードローンと比較しても利便性は高いです。

ですが、ろうきんでは審査に時間がかかる傾向にあり、会員でなければ金利をお得に利用できなくなってしまいます。

なので、ろうきんや生協協同組合の会員でない場合や、急いで今すぐにでもお金が必要な方は他のカードローンを検討するのがいいでしょう。