住信SBIネット銀行は、東京都港区に本店を構える「インターネット専業銀行」です。三井住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資による銀行であり、個人向けの商品も豊富に取り扱っています。
「住信SBIネット銀行カードローン」は住信SBIネット銀行の個人向け金融商品であり、低金利と高い限度額が特徴的です。ただし、住信SBIネット銀行カードローンには「プレミアム」と「スタンダード」の2コースがあるので注意しなければなりません。
ここでは、住信SBIネット銀行カードローンの特徴と金利・限度額、申込方法、審査などを解説します。
「住信SBIネット銀行」は、実店舗を持たない「インターネット銀行」です。
そのため、「住信SBIネット銀行カードローン(MR.カードローン)」の申し込みはインターネットからとなり、申込から契約までを「WEB完結」で済ませることができます。
また、住信SBIネット銀行カードローンは低金利、高い限度額が特徴であり、特にSBI証券などのSBIグループを利用中の方にとっては、メリットの多いカードローンとなっています。
ここでは、住信SBIネット銀行カードローンの特徴を解説します。
住信SBIネット銀行カードローンには、以下5つの特徴があります。
住信SBIネット銀行カードローンは、お手持ちのキャッシュカードにカードローンの機能を付帯するので、新たにローン専用カードを発行したり、明細書を郵送したりすることはありません。
住信SBIネット銀行カードローンの利用明細は、WEBサイトから確認できます。家族バレが心配な人にとって、ローン専用カードや明細書が自宅に郵送されないことは嬉しいポイントですよね。
また、住信SBIネット銀行カードローンの借入・返済は、提携ATMから手数料無料で行うことができます。豊富な提携ATMと利用手数料0円は、カードローンを利用する上で大きな魅力といえます。
【住信SBIネット銀行カードローンの提携ATMと手数料】
提携ATM | 預け入れ (手数料) |
残高照会 (手数料) |
借入・随時返済 (手数料) |
---|---|---|---|
イオン銀行 | 0円 | 0円 | 0円 |
セブン銀行 | 0円 | 0円 | 0円 |
イーネット | 0円 | 0円 | 0円 |
ローソン銀行 | 0円 | 0円 | 0円 |
ゆうちょ銀行 | 0円 | 0円 | 取扱いなし |
VIEW ALTTE | 取扱いなし | 0円 | 取扱いなし |
提携ATMの引き出し手数料は、「スマプロランク」に応じて変わります。
スマプロランク(スマートプログラム・ランク)とは、月ごとの商品・サービスの利用に応じて特典が受けられる、住信SBIネット銀行の優遇プログラムです。スマプロランクは1~4まであり、ランクごとに振込手数料無料回数やポイント付与などの特典が受けられます。
【住信SBIネット銀行、各ランクの無料回数】
スマプロランク | ATM(引出)利用手数料 ・無料回数 |
他行宛振込手数料 ・無料回数 |
---|---|---|
ランク1★ | 月2回 | 月1回 |
ランク2★★ | 月5回 | 月3回 |
ランク3★★★ | 月7回 | 月7回 |
ランク4★★★★ | 月15回 | 月15回 |
また、住信SBIネット銀行カードローンでは、提携ATMから手数料無料で随時返済が可能です。住信SBIネット銀行カードローンには毎月の返済(約定返済)がありますが、任意での追加返済や一括返済もできるようになっています。
早めに完済して利息を最小限におさえたい人にとって、手数料無料の随時返済は嬉しいポイントですよね。
この他にも、住信SBIネット銀行カードローンには「WEB完結」と「口座なしでも申込OK」という特徴があります。
「WEB完結」では、カードローンの申込から契約までの手続きをインターネットで完了させることができます。土日祝・時間帯を問わずに申し込めて、来店・郵送不要で契約できることは、利用者にとって大きなメリットといえます。
また、住信SBIネット銀行の普通預金口座をお持ちでない方も、住信SBIネット銀行カードローンの申し込みが可能となっています。
住信SBIネット銀行カードローンには「プレミアムコース」と「スタンダードコース」があり、それぞれ金利や限度額が異なります。
「プレミアムコース」のほうが「スタンダードコース」よりも低金利ですが、その分、審査は厳しくなります。
また、各コースは審査結果に応じて決まるので、申込者が希望コースを選択することはできません。
住信SBIネット銀行カードローンのコースは、自分で選べないことを覚えておきましょう。
住信SBIネット銀行カードローンのコースを変更したい場合は、カードローンを解約したあとに、再申し込みをする必要があります。ただし、再申し込みの結果、審査に通らなかったり、コースが変わらなかったりすることもあるので注意しましょう。
住信SBIネット銀行カードローンは「低金利で限度額が大きい」といわれますが、「プレミアムコース」と「スタンダードコース」では、それぞれ内容が違います。
ここでは、住信SBIネット銀行カードローンの金利と限度額、他社カードローンとの比較を解説します。
住信SBIネット銀行カードローンの「プレミアムコース」と「スタンダードコース」では、金利と限度額が異なります。そして、「プレミアムコース」のほうが低金利で高い限度額となっています。
【住信SBIネット銀行カードローン「スタンダードコース」の金利・限度額】
利用限度額 | 金利(年) |
---|---|
10万円~100万円 | 14.79% |
100万円超~200万円 | 11.99% |
200万円超~300万円 | 8.99% |
【住信SBIネット銀行カードローン「プレミアムコース」の金利・限度額】
利用限度額 | 金利(年) |
---|---|
10万円~100万円 | 7.99% |
100万円超~200万円 | 6.39%~6.99% |
200万円超~300万円 | 5.29%~5.99% |
300万円超~500万円 | 4.99% |
500万円超~700万円 | 3.99% |
700万円超~900万円 | 2.99% |
900万円超~1,000万円 | 2.49% |
1,000万円超~1,100万円 | 2.39% |
1,100万円超 | 1.59% |
上記の結果、「スタンダードコース」と「プレミアムコース」の金利・限度額の違いは、以下のとおりです。
このように「スタンダードコース」と「プレミアムコース」では、金利と限度額に大きな差があります。「スタンダードコース」も消費者金融カードローンに比べると低金利ですが、「プレミアムコース」と比較してしまうと魅力が半減します。
住信SBIネット銀行カードローンのコースは自分で選べませんが、契約する場合は「プレミアムコース」がおすすめです。
また、住信SBIネット銀行カードローンには「金利引き下げ条件」があります。
以下の条件を満たすと基準金利から更に金利が引き下げとなるので、「金利引き下げ条件」に該当する方は住信SBIネット銀行カードローンを検討してみてはいかがでしょうか?
【金利引き下げ条件】
※オリックス・クレジット株式会社、株式会社ジャックスが保証するカードローンは適用対象外です
住信SBIネット銀行カードローンの特徴をより知るためにも、他社カードローンと比較してみましょう。
【住信SBIネット銀行カードローンと他社カードローンの金利比較】
商品名 | 金利 | 限度額 | 特典 |
---|---|---|---|
住信SBIネット銀行カードローン「プレミアムコース」 | 1.59~7.99% | 10~1,200万円 | ・各条件を満たした方 最大0.6%の金利引き下げ |
住信SBIネット銀行カードローン「スタンダードコース」 | 8.99~14.79% | 10~300万円 | ・各条件を満たした方 最大0.6%の金利引き下げ |
三菱UFJカードローン 「バンクイック」 |
1.8~14.6% | 10~500万円 | – |
三井住友銀行カードローン | 4.0~14.5% | 10~800万円 | ・住宅ローン利用中の方(返済遅延がない場合) 金利引き下げ可能性アリ |
みずほ銀行カードローン | 2.0~14.0% | 10~800万円 | ・住宅ローン利用中の方 金利0.5%引き下げ |
りそなプレミアムカードローン | 3.5~13.5% | 10~800万円 | ・住宅ローン利用中の方 ・給与振込取引のある方 金利0.5%引き下げ |
イオン銀行カードローン | 10~800万円 | 3.8~13.8% | – |
楽天銀行スーパーローン | 10~800万円 | 1.9~14.5% | – |
アコム | 1~800万円 | 3.0~18.0% | ・初めて利用の方 最大30日間金利0円サービス |
プロミス | 500万円まで | 4.5~17.8% | ・初めて利用の方 最大30日間無利息サービス |
上記のように、住信SBIネット銀行カードローン「プレミアムコース」は、他社カードローンよりも低金利、高い限度額となっています。
一方、住信SBIネット銀行カードローン「スタンダードコース」では、他社カードローンよりも高金利、低い限度額となる場合があります。
住信SBIネット銀行カードローンは「プレミアムコース」が他社カードローンよりもお得であり、「スタンダードコース」は他社カードローンと同等、金利引き下げ条件を満たしている方にとってメリットのある商品だと認識しておきましょう。
住信SBIネット銀行カードローンの返済方式は「残高スライドリボルビング返済」です。
カードローンを選ぶときは、事前に返済方法や毎月の返済額を確認しましょう。
ここでは、住信SBIネット銀行カードローンの返済方法を解説します。
住信SBIネット銀行カードローンの返済方式は「残高スライドリボルビング返済」であり、前月末の借入残高に応じて毎月の返済額が決まります。
【毎月の返済額】
前月末の借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
2,000円以下の場合 | 前月末の借入残高 |
2,000円超~10万円以下 | 2,000円 |
10万円超~20万円以下 | 4,000円 |
20万円超~40万円以下 | 6,000円 |
40万円超~60万円以下 | 8,000円 |
60万円超~80万円以下 | 11,000円 |
80万円超~100万円以下 | 15,000円 |
100万円超~150万円以下 | 20,000円 |
150万円超~300万円以下 | 25,000円 |
300万円超~400万円以下 | 30,000円 |
400万円超~500万円以下 | 40,000円 |
500万円超~600万円以下 | 50,000円 |
600万円超~700万円以下 | 60,000円 |
700万円超~800万円以下 | 70,000円 |
800万円超~900万円以下 | 75,000円 |
900万円超 | 80,000円 |
上記の返済額が、毎月の返済日(5日。銀行休業日の場合は翌営業日)に、住信SBIネット銀行の普通預金口座から自動引き落としされます。
また、住信SBIネット銀行カードローンでは、毎月の返済(約定返済)とは別に、随時返済が可能です。随時返済は、「WEBサイトでの振替」と「ATMの”カードローン”ボタン」から行えます。利息をおさえたいときは、随時返済を利用して早めに完済しましょう。
住信SBIネット銀行カードローンの申込方法は、インターネットになります。パソコンやスマートフォンから公式サイトにアクセスして、手続きをしましょう。
ここでは、住信SBIネット銀行カードローンの申込から融資までの流れを解説します。
住信SBIネット銀行カードローンは「口座の有無」で申し込みの流れが変わります。
【住信SBIネット銀行の口座をお持ちの方】
【住信SBIネット銀行の口座をお持ちでない方】
本人確認書類(免許証等)や収入確認書類(所得証明書等)の写しは、WEBアップロードまたはFAXで提出します。収入確認書類は準備に時間がかかるので、早めに用意しておきましょう。
カードローンの審査基準は会社ごとに異なりますが、基本的に「申込条件」と「信用情報」が重視されます。住信SBIネット銀行カードローンの審査が心配な方は、審査のポイントを事前に確認しておきましょう。
ここでは、住信SBIネット銀行カードローンの審査について解説します。
住信SBIネット銀行カードローンの審査を受けた人の口コミは、様々です。良い評判には「審査スピードが早い」「WEB完結が便利」「プレミアムコースが契約できた」などがあり、悪い評判には「審査が遅い」「対応が不親切」「本審査に落ちた」などがありました。
やはり、住信SBIネット銀行カードローンの審査に受かった人と落ちた人では、評判が異なるようです。
【住信SBIネット銀行カードローンの申込条件】
そして、住信SBIネット銀行カードローンの審査に通るためには、以下のポイントが重要になります。
上記のポイントに気をつけても住信SBIネット銀行カードローンの審査に落ちてしまった場合は、消費者金融などの他社カードローンも検討してみましょう。
この記事では、住信SBIネット銀行カードローンについて解説しました。いかがでしたでしょうか?
住信SBIネット銀行カードローンには「プレミアムコース」と「スタンダードコース」があり、それぞれ金利と限度額が異なります。特に「プレミアムコース」は他社よりも低金利、高い限度額となっています。
住信SBIネット銀行カードローンはインターネットから手軽に申し込めるので、必要な融資を受けたい方は、検討してみてはいかがでしょうか?